坂口安吾 『吹雪物語』 まるで脱獄囚のやうな卑屈な姿で、背をかがめ、膝を折り、一途に跫音を殺すことに腐心しながら部屋を立去るジョーヌの姿をちらと見て、澄江は悪感に顫えながら眼をとぢた。 陋劣な下素。 なんといふ醜いみぢめな奴だらう。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア