坂口安吾 『吹雪物語』 そして澄江が疑心暗鬼を燃やさねばならぬ陰鬱きはまりない心の襞は、まだ卓一になかつたのだ。 今はまつたく違ふのである。 一途の愛情の走るにまかせて全幅の信頼を傾けるには、あまりにも冷酷無残な卓一の心であつた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア