坂口安吾 『吹雪物語』 世の中の定規通りの埒を越えず営々として稼ぎに追はれた昔を思ふと、その堅さ惨めさがいとしまれて、浪費の鉾先がまつたく鈍つてしまふのである。 すでに浪費を考へただけでひとつの罪悪を犯したやうな胸をつかれる思ひがした。 それでは話にもならないのである。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア