今更まるで血気壮んな若者のやうに、したい三昧に走らうにも、年が年だし、いざやりだしてみたところで、そもそも気持の張りあひが惨めなほどに衰え、そして凋んでゐるのだ。
したい気持はなほ人並にあるにしても、さて実際にしてみれば、すべて虚しく、興ざめて、老齢の悔ひのみ多く、とてもついては行けない筈だ。
他巳吉は心が自然に白けるのだつた。
今更まるで血気壮んな若者のやうに、したい三昧に走らうにも、年が年だし、いざやりだしてみたところで、そもそも気持の張りあひが惨めなほどに衰え、そして凋んでゐるのだ。
したい気持はなほ人並にあるにしても、さて実際にしてみれば、すべて虚しく、興ざめて、老齢の悔ひのみ多く、とてもついては行けない筈だ。
他巳吉は心が自然に白けるのだつた。