坂口安吾 『吹雪物語』 他巳吉は澄江の頬を人差指でつついたときの冷めたい手ざはりと弾力を思ふのだつた。 そして白痴のもののやうなその表情と、一皿の香気の高い菓子の感情を思ふのだつた。 冷めたい皮膚の弾力が人差指にじつとり残り、そして生々しく蘇返つてくるのだ。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア