坂口安吾 『吹雪物語』 大念寺の離れへ来てみると、澄江はもう出掛けるばかりに身支度をととのへ、帽子もかぶり、外套も着て、待つてゐた。 「さあ出掛けませう。 もう時間がないんですもの、どうしやうかと思つたわ」澄江は他巳吉を見ると侘しさうに言つた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア