その足つきはもはや関節の力がぬけはじめて、一足毎につまづくやうな危なさであり、地を這ふやうなたど/\しい運びであつた。
老衰の感じが深い。
二十数貫の巨躯ではあるが皮がたるんで生気がなく、全身腐肉のやうでもあり、腐肉の隙間にその混濁した異臭芬々たる漿液を貯えてゐるやうにも見えた。
その足つきはもはや関節の力がぬけはじめて、一足毎につまづくやうな危なさであり、地を這ふやうなたど/\しい運びであつた。
老衰の感じが深い。
二十数貫の巨躯ではあるが皮がたるんで生気がなく、全身腐肉のやうでもあり、腐肉の隙間にその混濁した異臭芬々たる漿液を貯えてゐるやうにも見えた。