坂口安吾 『吹雪物語』 頭髪の一本毎に、羂を嗅ぎだす貪婪な警戒の眼がちりばめられてゐるやうだ。 暗らい濁つた重い心が自らこれもひとつの貪慾な警戒の鬼と化してゐる。 疑心暗鬼の組織化された自衛の動きが彼の理知にほかならぬのである。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア