再び一枚の布片のやうにくるくるまかれて波打際へ投げあげられた腕間には死者ぐるひでありながら這ひだすことが精一杯になつてゐた。
海へ一足降して以来どうして呼吸がつづいてゐたのか、あとになつて考へると不思議な思ひがするのである。
呼吸器が胎内にない思ひであつた。
再び一枚の布片のやうにくるくるまかれて波打際へ投げあげられた腕間には死者ぐるひでありながら這ひだすことが精一杯になつてゐた。
海へ一足降して以来どうして呼吸がつづいてゐたのか、あとになつて考へると不思議な思ひがするのである。
呼吸器が胎内にない思ひであつた。