坂口安吾 『吹雪物語』 呼吸器が胎内にない思ひであつた。 やうやく砂丘へ登りつめて、市街の方へ一足降すころになつても、肺臓がやうやく肩の上あたりへ雀のやうに戻つてきてそつととまつた感じであつた。 ――俺は誰にも負けてゐないと彼は思つた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア