坂口安吾 『吹雪物語』 さういふ宿を狙つたわけではなかつたのだが、泊る宿が次から次へそんな煤けた建物だつた。 大概は停車場前の恐らく土地では指折りの宿屋であつたには違ひない。 汽車の発着があるたびにいくらか休憩の客はあつたが、泊りの客はめつたになかつた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア