坂口安吾 『吹雪物語』 大概は停車場前の恐らく土地では指折りの宿屋であつたには違ひない。 汽車の発着があるたびにいくらか休憩の客はあつたが、泊りの客はめつたになかつた。 夜中に便所へ起きたりすると、暗い廊下は重たい雨戸が敷つめてゐて内も外も音が死んでゐるのである。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア