坂口安吾 『吹雪物語』 停学の期間中は殊にそれがひどかつた。 海へでかける時間のほかは白昼も寝床へもぐつて頻りに煙草をくゆらしながら幻の中に住んでゐたのだ。 とりとめのない幻であるが、その中間のある時間に、現実へ戻つた後にはその印象を追想するのも困難な時間があつた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア