色彩もあり物体もあつたに違ひない。
そしてそれを経験してゐる彼自身が言ふまでもなく彼自身ではあるけれども、この現実の彼自身とは質量ともにいくらか違つた感じの中にゐるのであつた。
然乍ら我々が夢の中の自己を追想する時のやうに、この現実のままではあるが、殆んど気化したひとつの自己を思ひださねばならないのとはいくらか違つてゐるのである。
色彩もあり物体もあつたに違ひない。
そしてそれを経験してゐる彼自身が言ふまでもなく彼自身ではあるけれども、この現実の彼自身とは質量ともにいくらか違つた感じの中にゐるのであつた。
然乍ら我々が夢の中の自己を追想する時のやうに、この現実のままではあるが、殆んど気化したひとつの自己を思ひださねばならないのとはいくらか違つてゐるのである。