坂口安吾 『吹雪物語』 男の腕を払ふことができないのだつた。 すると男の片腕はすでに文子の背をまいて、その胸を抱きしめながら、うしろへ引いてゐるのであつた。 そして股間へ降りてゆく虫のやうな指の動きを知つたとき、文子は思はず眼をとぢて袂に顔を蔽ふてゐた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア