坂口安吾 『吹雪物語』 この新聞の仕事のためにその一生をすりへらしてきた二人であつた。 一生の遺恨、また一生の満足の多くのものはこの建物に滲んでゐるのだ。 現役の仕事をひいて隠居なみの扱ひを受ける二人であつたが、この建物に暮す時間が、然し唯一の安息だつた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア