……それは感じの世界であつて、事実に就てたしかな比較はできないのだが、まづ第一に人のことは言ふ必要がないのである。
自分自身が――この頽廃の思想に向つて、これほど全的な魅力を感じた覚えがない。
生きることの裏では薄く、生きることの表であり、生きる自体であるやうな、さういふ姿でこの思想を感じたことは決して昔はなかつたのである。
……それは感じの世界であつて、事実に就てたしかな比較はできないのだが、まづ第一に人のことは言ふ必要がないのである。
自分自身が――この頽廃の思想に向つて、これほど全的な魅力を感じた覚えがない。
生きることの裏では薄く、生きることの表であり、生きる自体であるやうな、さういふ姿でこの思想を感じたことは決して昔はなかつたのである。