坂口安吾 『吹雪物語』 そのころ由子は東京行きを断念しやうとしかけてゐた。 その事情に立ち入るほど親密な友情をつづけてゐたのは木村重吉ひとりであつた。 旅行から帰つて以来、彼は由子を訪ねることに恰も己れに約束された慰問使の義務を感じてゐたのだ。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア