理知もなく高邁な精神もなく教養もない見るからに惨めな姿であつた。
澄江にからまる一部始終の些細を語り、不安を語り、また絶望を語るのだが、その精神がそもそも教養の跡形もなく、落付もなく慎しみもなく、さながら一泥酔者の独白と異るところが見えなかつた。
万葉の一詩人は賢ら人を猿となし、酔ひ泣きするになほ如かずなりと唄つてゐる。
理知もなく高邁な精神もなく教養もない見るからに惨めな姿であつた。
澄江にからまる一部始終の些細を語り、不安を語り、また絶望を語るのだが、その精神がそもそも教養の跡形もなく、落付もなく慎しみもなく、さながら一泥酔者の独白と異るところが見えなかつた。
万葉の一詩人は賢ら人を猿となし、酔ひ泣きするになほ如かずなりと唄つてゐる。