坂口安吾 『吹雪物語』 たとひ所詮はからくりにしても……木村重吉はまた思つた。 由子の顔にふと刻まれた淡い当惑の色を思ふと、芝居や計算をはみだして思はず洩れた行路の愁ひといふべきものがしのばれるのだ。 行暮れて道に迷つた当惑のせつなさだつた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア