坂口安吾 『吹雪物語』 木村重吉はあるなつかしい思ひをもつて、ふと青木卓一を思ひだしてゐた。 彼は闇の深い川沿ひの道を選んで歩いた。 暗闇は刃物のやうな冷めたい湿気を孕んでゐたが、友情は香気をふくんで彼の周囲へ流れてきた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア