坂口安吾 『吹雪物語』 悪徳の魅力が思ひもかけず彼の心を俄かにいくらか有頂天にしかけてゐた。 彼は遊びに馴れきつた蕩児のやうに、にこにこしながら、一軒の酒場の扉を躊躇なしにぐいと押して中へ這入つた。 彼はまつたく落付いてゐた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア