坂口安吾 『吹雪物語』 ただ夢を見た思ひである。 夢がさめ、昨日の心が戻つてきたといふほかに、この落漠とひろがつた張合ひもない無気力をどうなし得やう。 卓一に会ひたい気持もなかつたし、約束を蹴つた快味といふものもなく、さりとて後悔もないのであつた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア