坂口安吾 『吹雪物語』 海鳴は下にひろびろとつづいてゐたが、結局すべてが暗闇だつた。 そして前面の暗黒がすべてひとつの巨大な冷めたい風であつた。 たつたひとつの仄かな街燈の下ですら、今のさつき眼前にひらけた巨大な暗黒の風速が嘘の出来事に見えたのである。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア