坂口安吾 『吹雪物語』 二時間ばかりすぎてのち、再び木村重吉が近づいてきた機会をつかんで、彼は言つた。 「あの人が僕に待ちぼけを食はしたことを君はきかされてゐないのか」 木村重吉は言葉の意味をはかりかね、怪訝な面持を深めるほかに返事もなかつた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア