夏目漱石 『彼岸過迄』 二十 翌日眼が覚めると、隣に寝ていた吾一の姿がいつの間にかもう見えなくなっていた。 僕は寝足らない頭を枕の上に着けて、夢とも思索とも名のつかない路を辿りながら、時々別種の人間を偸み見るような好奇心をもって、叔父の寝顔を眺めた。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア