枝にはまだ熟しない実が云訳ほど結って、その一本の股の所に、空の虫籠がかかっていた。
その下には瘠せた鶏が二三羽むやみに爪を立てた地面の中を餓えた嘴でつついていた。
僕はその傍に伏せてある鉄網の鳥籠らしいものを眺めて、その恰好がちょうど仏手柑のごとく不規則に歪んでいるのに一種滑稽な思いをした。
枝にはまだ熟しない実が云訳ほど結って、その一本の股の所に、空の虫籠がかかっていた。
その下には瘠せた鶏が二三羽むやみに爪を立てた地面の中を餓えた嘴でつついていた。
僕はその傍に伏せてある鉄網の鳥籠らしいものを眺めて、その恰好がちょうど仏手柑のごとく不規則に歪んでいるのに一種滑稽な思いをした。