坂口安吾 『日月様』 町の到る所で、学徒隊が屋根をひっぺがし、柱を捩じ倒し、戦車も出動して、家を押しつぶす。 濛々たる土煙り、その中を疎開の人々が右往左往に荷物を運んでいる。 この一区の大疎開によって、タンスなども二十円ぐらいに値下りしたというぐらいなものであった。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア