夏目漱石 『彼岸過迄』 僕は寝つかれないで負けている自分を口惜しく思った。 電灯は蚊帳を釣るとき消してしまったので、室の中に隙間もなく蔓延る暗闇が窒息するほど重苦しく感ぜられた。 僕は眼の見えないところに眼を明けて頭だけ働らかす苦痛に堪えなくなった。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア