二階は日が近いので、階下よりはよほど凌ぎ悪いのだけれども、平生いつけたせいで、僕は一日の大部分をここで暮らす事にしていたのである。
僕はいつもの通り机の前に坐ったなりただ頬杖を突いてぼんやりしていた。
今朝煙草の灰を棄てたマジョリカの灰皿が綺麗に掃除されて僕の肱の前に載せてあったのに気がついて、僕はその中に現わされた二羽の鵞鳥を眺めながら、その灰を空けた作の手を想像に描いた。
二階は日が近いので、階下よりはよほど凌ぎ悪いのだけれども、平生いつけたせいで、僕は一日の大部分をここで暮らす事にしていたのである。
僕はいつもの通り机の前に坐ったなりただ頬杖を突いてぼんやりしていた。
今朝煙草の灰を棄てたマジョリカの灰皿が綺麗に掃除されて僕の肱の前に載せてあったのに気がついて、僕はその中に現わされた二羽の鵞鳥を眺めながら、その灰を空けた作の手を想像に描いた。