話は昭和十七年にさかのぼり、当時彼の長男の公一とその一子仁一が冬の暮方、海釣りの帰りに轢死した事件が起った。
倉田家は小田原城外の野球場の山上に大きな邸宅があり、早川口で海釣りをして帰るには、当然閑院宮別邸前の山径を辿ることになり、同時に、小田原城の下を通るトンネルから汽車のでてくる線路に沿うて歩くことになるのである。
一見して二人は轢死であるが、父と子が釣りの帰りに揃って轢死というのが不思議であった。
話は昭和十七年にさかのぼり、当時彼の長男の公一とその一子仁一が冬の暮方、海釣りの帰りに轢死した事件が起った。
倉田家は小田原城外の野球場の山上に大きな邸宅があり、早川口で海釣りをして帰るには、当然閑院宮別邸前の山径を辿ることになり、同時に、小田原城の下を通るトンネルから汽車のでてくる線路に沿うて歩くことになるのである。
一見して二人は轢死であるが、父と子が釣りの帰りに揃って轢死というのが不思議であった。