投げ落すのと違って、一つ十五貫もある石を担ぎだすのは大仕事であったが、彼は翌朝、疲れた色も見せなかった。
昭和十七年一月末、公一父子が惨死する前日に、この一族と公一と、又しても、猛烈な争論を起した。
便所から出てきた久七が、非常にていねいに手を洗っているのを、公一が見咎めたのである。
投げ落すのと違って、一つ十五貫もある石を担ぎだすのは大仕事であったが、彼は翌朝、疲れた色も見せなかった。
昭和十七年一月末、公一父子が惨死する前日に、この一族と公一と、又しても、猛烈な争論を起した。
便所から出てきた久七が、非常にていねいに手を洗っているのを、公一が見咎めたのである。