坂口安吾 『復員殺人事件』 倉田家の場合は、ちょッと話がちがっていた。 この前日――つまり、昭和二十二年九月十七日のことであるが、ヨレヨレの白衣をまとうた一人の傷痍軍人が倉田家の玄関に立っていた。 彼には右手がなく、左足がなかった。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア