坂口安吾 『復員殺人事件』 安彦は応召の前夜、昭和十七年の日記帳を厳重に封じて、ひそかに美津子に托して行った。 自分が戦死した時に、中をあけて見るように、と言い残して。 然し、それと同時に、彼は、酒の酔いに乗じ、遺品と称して、左手の手型を紙に残した。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア