坂口安吾 『復員殺人事件』 然し、それと同時に、彼は、酒の酔いに乗じ、遺品と称して、左手の手型を紙に残した。 それは酒席の家族一同が見て知っていたことなのである。 その手型は、兄の形見として、カトリック大辞典の間にはさんで、美津子が保存していたのであった。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア