安彦氏は応召の前夜、昭和十七年の日記帳をていねいに紙に包んで封じたものを、妹の美津子さんに、ひそかに渡したのです。
自分が戦死したら、中をあけて見るようにと申し残しましてね。
ところで、包み紙の表紙に、マルコ伝第八章二十四と大きな字でハッキリ書いてあったというのです。
安彦氏は応召の前夜、昭和十七年の日記帳をていねいに紙に包んで封じたものを、妹の美津子さんに、ひそかに渡したのです。
自分が戦死したら、中をあけて見るようにと申し残しましてね。
ところで、包み紙の表紙に、マルコ伝第八章二十四と大きな字でハッキリ書いてあったというのです。