なぜならば、これ即ち懸賞とは申せ正体は作者の敗北料であり、勝つか、負けるか、おのずから、定まるとこがあり、フェア・プレー・ゲームは本来そうきまってるじゃありませんか。
ちょッとお断り致しておきますが、「不連続殺人事件」の方程式でこの「復員殺人事件」の解答を割りだそうたって、全然ダメ、思うに、世界中の探偵小説みんな読んだって、ダメだろうな。
僕はこんなに早く、第二回目の探偵小説を書こうとは、夢考えていなかったのですが、たまたま精神病院へ入院させられて、読むことも、書くことも封じられたので、仕方なしに、第二回目の探偵小説のトリックを編みだしたという次第です。