坂口安吾 『復員殺人事件』 スミ子の部屋の置時計は十五分ほどすすんでいた。 警察の電話が事件の報知をうけたのは、十時三十五分ごろであった。 スミ子は屍体に手をかけて抱き起してみたが、すでにことぎれていたので、また元の通りに俯伏せにして、電話をかけたのだという。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア