坂口安吾 『勝負師』 まことに木村は断末魔にもまさる切なさであつた。 彼は夕食にも手をつけなかつた。 もうその時から疲れきつてゐたが、夜の九時ころ、塚由が長考してゐる時、彼は記録係へ「応接間へよびに来てね」と云ひ残し、薄暗い応接間の肱懸椅子にグッタリのびてゐた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア