坂口安吾 『勝負師』 彼はもう将棋を争つてゐたのではなく、名人位を失ふといふ切実な苦悶に向つて殺気をこめて悪闘してゐたのだ。 駒を投じて数時間後、朝酒に、彼はいくらか落ちつきを取り戻してゐた。 オレは時間に負けたんだ、と彼は云つた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア