私は先日、刑務所からでゝゐる雑誌をもらつた。
その中に、死刑囚についての座談会があり、刑務所長やら教誨師やらが死刑囚を語つてゐるのだが、死につくときの死刑囚の態度が立派だといふことを述べて、死に方が立派で、とりみだしたところがないために、その人間が魂の救はれた人であり、まるで英雄のやうにさへ語られてゐるのであつた。
それに対して、小川といふ人が、たつた一人、かう云つてゐる。
私は先日、刑務所からでゝゐる雑誌をもらつた。
その中に、死刑囚についての座談会があり、刑務所長やら教誨師やらが死刑囚を語つてゐるのだが、死につくときの死刑囚の態度が立派だといふことを述べて、死に方が立派で、とりみだしたところがないために、その人間が魂の救はれた人であり、まるで英雄のやうにさへ語られてゐるのであつた。
それに対して、小川といふ人が、たつた一人、かう云つてゐる。