檀一雄の隣家は真鍋呉夫の家であるが、この殆ど無名な(家を建てた当時に於ては完全な無名であったろう)若い作家が、二百円か三百円の原稿料の、それも半分は不払いの不便を忍んで、食うものも食わずに家を建てた。
真鍋君は、一時はまったく栄養失調であったという。
彼の説によると、坂口安吾ごときは自分の何倍かの原稿料を貰っているから、温泉などで小説が書ける。
檀一雄の隣家は真鍋呉夫の家であるが、この殆ど無名な(家を建てた当時に於ては完全な無名であったろう)若い作家が、二百円か三百円の原稿料の、それも半分は不払いの不便を忍んで、食うものも食わずに家を建てた。
真鍋君は、一時はまったく栄養失調であったという。
彼の説によると、坂口安吾ごときは自分の何倍かの原稿料を貰っているから、温泉などで小説が書ける。