伊東の海は岬の奥に湾入して、概ね波が静かであるが、音無川から流れでる石のために、海底が危険で、水の澄んだ音無川にくらべて、海底が見えず、膝小僧にぶつかるぐらいの大石が散在したりして、私は忽ち相当の負傷をした。
この負傷のために今もって歩行に難渋であるが、この時は催眠薬中毒のせいではなくて、未知の海へとびこんだための失敗だった。
夕凪ぎになるとヨットも動かなくなり、ナメクジの海上歩行で辛くも辿りつく勇士もあるし、商船学校の豪傑は宇佐美の奥へ白帆の姿が消え去るほど流されて、救助艇がでた始末である。
伊東の海は岬の奥に湾入して、概ね波が静かであるが、音無川から流れでる石のために、海底が危険で、水の澄んだ音無川にくらべて、海底が見えず、膝小僧にぶつかるぐらいの大石が散在したりして、私は忽ち相当の負傷をした。
この負傷のために今もって歩行に難渋であるが、この時は催眠薬中毒のせいではなくて、未知の海へとびこんだための失敗だった。
夕凪ぎになるとヨットも動かなくなり、ナメクジの海上歩行で辛くも辿りつく勇士もあるし、商船学校の豪傑は宇佐美の奥へ白帆の姿が消え去るほど流されて、救助艇がでた始末である。