夏目漱石 『薤露行』 中四尺を隔てて近寄るに力なく、離るるに術なし。 たとい忌わしき絆なりとも、この縄の切れて二人離れ離れにおらんよりはとは、その時苦しきわが胸の奥なる心遣りなりき。 囓まるるとも螫さるるとも、口縄の朽ち果つるまでかくてあらんと思い定めたるに、あら悲し。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア