坂口安吾 『安吾巷談』 亭主と細君は各々の一方に宛てゝ、一人は陳謝の遺書を、一人は諌言の遺書をのこして、同じ晩に、別々に死んだのである。 偶然の妙とも云えるが、必然の象徴とも云える。 夫婦の一方が誰かと心中する時期は、残る一方が一家心中したくなる時期でもあろうからである。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア