夏目漱石 『薤露行』 夏の日の上りてより、刻を盛る砂時計の九たび落ち尽したれば、今ははや午過ぎなるべし。 窓を射る日の眩ゆきまで明かなるに、室のうちは夏知らぬ洞窟の如くに暗い。 輝けるは五尺に余る鉄の鏡と、肩に漂う長き髪のみ。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア