夏目漱石 『薤露行』 燭にすかせば燃ゆる真紅の色なり。 室にはびこる夜を呑んで、一枚の衣に真昼の日影を集めたる如く鮮かである。 エレーンは衣の領を右手につるして、暫らくは眩ゆきものと眺めたるが、やがて左に握る短刀を鞘ながら二、三度振る。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア