室にはびこる夜を呑んで、一枚の衣に真昼の日影を集めたる如く鮮かである。
エレーンは衣の領を右手につるして、暫らくは眩ゆきものと眺めたるが、やがて左に握る短刀を鞘ながら二、三度振る。
からからと床に音さして、すわという間に閃きは目を掠めて紅深きうちに隠れる。
室にはびこる夜を呑んで、一枚の衣に真昼の日影を集めたる如く鮮かである。
エレーンは衣の領を右手につるして、暫らくは眩ゆきものと眺めたるが、やがて左に握る短刀を鞘ながら二、三度振る。
からからと床に音さして、すわという間に閃きは目を掠めて紅深きうちに隠れる。