エレーンは衣の領を右手につるして、暫らくは眩ゆきものと眺めたるが、やがて左に握る短刀を鞘ながら二、三度振る。
からからと床に音さして、すわという間に閃きは目を掠めて紅深きうちに隠れる。
見れば美しき衣の片袖は惜気もなく断たれて、残るは鞘の上にふわりと落ちる。
エレーンは衣の領を右手につるして、暫らくは眩ゆきものと眺めたるが、やがて左に握る短刀を鞘ながら二、三度振る。
からからと床に音さして、すわという間に閃きは目を掠めて紅深きうちに隠れる。
見れば美しき衣の片袖は惜気もなく断たれて、残るは鞘の上にふわりと落ちる。