タイムを比較していつも勝つツモリでいながら、クラブやメディカに負けたのは、せり合いの力で負けたのだ、ということを、本質的な問題として、考察することを忘れているのである。
キッパス監督はマーシャルを評して、千五百の出だしにあんなに速くては続かないのが当然だと云った。
日米水泳界の先輩連は、これについては一言も語らず、この説に賛同するかに見えるけれども、実はさにあらず、出だしの四百ぐらいを四百レースのつもりで全力で泳いで、あとは流すことによって、さらにタイムを短縮できるという説が今まで多かったのである。